2023年テキサス州過去最大の固定資産税の減税

テキサス州は、所得税がない低税州として定評がありますが、固定資産税率は全米で6番目に高い州です。また、私たちが住むダラスエリアは、テキサス州内で最も固定資産税率と平均不動産価格が高い地域の一つです。そのため、不動産価格の上昇によって上がり続ける固定資産税は、不動産所有者の大きな負担になっています。

 

そんな中、2023年にテキサス史上最大の固定資産税減税策が可決しました。その目玉である税率の圧縮とホームステッド控除(homestead exemption)の大幅引き上げによって、典型的な住宅所有者は、毎年 1,250 ドル以上を節約できることになりました。ホームステッド控除を得る条件は、①自宅を所有しており、②自宅が主な住居であり、③テキサス州の運転免許証またはテキサス州発行のI Dの住所が住居の住所と一致していることです。

 

2023年の改正では、ホームステッド控除のうち、学校区税の免除額が40,000ドルから一気に100,000ドルに引き上げられました。これは、評価額が500,000ドルの家の課税対象額が400,000ドルになることを意味します。65歳以上または障害のある方は、さらに 10,000ドルの学校区税免除を受けることができます。また、これまで通り、ホームステッドの課税対象評価額は毎年 10%以上増加することはできません。

一方、賃貸住宅やアパートなどの所有者にはホームステッド控除はないですが、評価額が5,000,000ドル未満の商業用および住宅用不動産に限り、今後3年間は毎年の評価額上昇率に20%の上限が課されることになりました。

 

固定資産税率は、郡、市、学校区などによって違います。例えば、税率が比較的低いコリン郡、フリスコ市、フリスコ学校区の家では、2023年の税率は前年の1.89% から0.2%下がって1.69%となりました。課税対象額が$500,000の家で2022年と2023年の固定資産税を比較すると、ホームステッド対象者は$1,678、非対象者は$1,000安くなったことになります。(表参照)

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2022年の税率 1.89%

ホームステッド免除 あり なし
2022年の固定資産税  $8,659  $9,450 

2022年の税率 1.69%

ホームステッド免除 あり なし
2023年の固定資産税  $6,981  $8,450 

2022年と2023年の比較

ホームステッド免除 あり なし
改正後の節税額  $1,678  $1,000 

固定資産税は賃貸している人にとっては関係ないことのようですが、税金が上がれば家主の経費が上がり家賃の値上がりにつながるので、固定資産税が下がることは皆にとって嬉しいことです。



 

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