クレジットスコアを上げる方法

三大クレジットビューローの一つであるExperianによると、2022年のアメリカのクレジットスコアの平均は714でした 。アメリカで生活していくうえでとても重要となるクレジットスコアですが、どうすればスコアを上げることができるのでしょうか。


クレジットスコアを上げるコツは、支払い期日までにきちんと払って、長くクレジットカードを使い続けることにつきます。さらに、以下のことにも気をつけると、理想のクレジットスコアに近づきます。

1. クレジットカードの限度額に対しての残高を30%以下に抑える

2. クレジットカードをただ持っているだけでなく、少額でも毎月利用する
3. クレジットカードをキャンセルしない
4. 短期間で複数の借り入れをしない
5. 新しいクレジットカードを作る際は半年以上あける
6. 3種類の異なったクレジットを持つ

  • リボルビング - クレジットカードのように、30日サイクルで最低金額以上支払えばいい

  • オープン - 公共料金や家賃のように、請求される金額を全額払う

  • インストールメント - 家や自動車ローンのように、毎月一定額を一定期間払

これら3種類の支払い方法全てによる良い支払い履歴が10年以上あると、800以上の高いスコアに到達することが期待できます。

そもそもクレジットカードを作るには、それなりのクレジットスコアがいるという矛盾があります。アメリカに来たばかりの外国人や学生にはクレジットスコアがないので、まずは信用履歴がなくても発行してくれるクレジットカードを作り、ある程度クレジットヒストリーができてから他のクレジットカードを作ります。多くの駐在員さんが利用しているJAL USAカード、学生用の限度額が低いクレジットカード、銀行が発行する担保付きSecured Credit Cardはクレジットスコアがなくても作れます。これらのカードを使い初めてから一年ほどで、平均的なクレジットスコアに達することが可能です。

もしクレジットスコアが悪くなったら、まずはその原因を突き止めることが先決です。支払いが遅れていたら支払いを済ませましょう。たとえ少額の電気代でも、滞納すると意外に早くコレクションエージェンシーに回され、信用履歴に悪影響を及ぼします。また、身に覚えがなくても、人的ミスやアイデンティティーセフト(個人情報を盗んで、その人物になりすます犯罪)によって、知らないうちにクレジットヒストリーやスコアが悪くなっていることもあります。その場合、迅速に三大クレジットビューローに申し立てを行いましょう。ネガティブな履歴は7年間残るので、一旦悪くなったクレジットスコアを上げるには地道な努力と長い月日がかかります。

人生を左右するといっても過言ではないクレジットスコアは、何かをすればポンと上がるものではなく、コツコツと上げていくしかありません。普段からお金の管理をしっかりして、年に一度は無料クレジットレポートを取り寄せ確認しましょう。

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