2017年上半期の不動産データ

ダラス – フォートワースの不動産価格は、過去最高を更新しています。National Association of Realtorsによりますと、ダラス・フォートワースにある既存の戸建住宅の平均価格は、前年比12.6%増の236,500ドルとなりました。全国的には、既存の戸建住宅の価格の中央値は、2017年の第1四半期の前年比で6.9%増の232,100ドルとなりました。これは2015年第2四半期以来の最も速い成長率です。

Texas A&M大学不動産センターによりますと、今年4月にテキサス州内で家を売るのに平均55日かかりました。ノーステキサス(ダラス・フォートワースを中心とするテキサス州北部)は更に速く売れ、フォートワースでは30日、ダラス地区では平均31日かかりました。同センターのエコノミスト、ジム・ゲインズ氏は、ノーステキサスでは家の在庫が限られているため、今年も家の値段が上昇すると予想しているとダラス・ビジネス・ジャーナルに語りました。また、ノーステキサスの市場には、約2.2ヵ月分の戸建て住宅の供給があり、平常時の6か月分供給のをはるかに下回っている。需要に比例した在庫がなければ、すべての価格帯で上昇し続けるだろう、とゲインズ氏は述べました。

Texas A&M大学の不動産センターによりますと、テキサス州全体の住宅価格は2007年よりも43.1%上昇しました。過去10年間の都市部の住宅価格は、オースティンで65.7%増、ダラスで55.4%増、フォートワースで44.1%増、ヒューストンで55.7%増、サンアントニオで37.6%増となりました。全国的にはわずか7.4%増ですので、この10年間でテキサスの不動産がいかに注目をあびているかがわかります。歴史的に米国の手頃な価格の住宅市場であったノーステキサスですが、雇用増加による人口増加などの要因によって、買い手の需要が大きく上昇し、供給が追い付いていけない状況です。急激な不動産価格の上昇によって、手頃な価格で家を買うことができなくなり、より多くの人が影響を受けることが心配されます。

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2017年冬、不動産動向