テナントの責任

借りている家に、何者かが侵入して窓を割ったとします。テナントは家主に窓が壊れたので修理してほしいと通知します。テナントは窓の損傷が第三者による犯罪行為の結果であったため、修理代は家主に支払い義務があると主張します。ところが家主は、家主の過失ではないのでテナントが支払うべきだと主張します。さて、どちらが正しいのでしょうか。

一般に使用されているTexas Association of Realtors (TAR) の住宅リース契約書のパラグラフ18D(2b)によりますと、家主の過失による場合を除き、家主は窓と網戸とドアの損傷を修理するための費用を支払う必要はないと記載されています。ですから、損傷がテナントの過失ではなく、たとえ犯罪者によるものであっても、テナントが修理費を負担させられることがあります。ただし、TARの住宅リース契約書を使用していない場合や、リース内容にこの規定が含まれていない場合は、壊れた窓がテナントの安全と健康に影響を与えるとみなされれば、家主が責任を持って迅速に修理をする必要があるでしょう。(情報提供:Texas Association of Realtors)

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2017年上半期の不動産データ