ブラックフライデーとサイバーマンデー (2019年)

11月の第4木曜日に行われる感謝祭(サンクスギビング)を皮切りに、アメリカのホリデーシーズンが始まります。そして感謝祭の翌日の金曜日が、ブラックフライデーと呼ばれる年に一度の大セールイベントです。名前の由来は諸説ありますが、現在では、お店が黒字になる金曜日という意味で使われることが多いようです。

11月の第4金曜日から週末にかけて、クリスマス商戦に向けてデパートや小売店や各種量販店がこぞって大幅値引きをし、普段は値引きをしない店でもブラックフライデーにだけは値引きをします。

ブラックフライデーは年々過激になっていて、昔は金曜日の早朝オープンだったのが金曜日の午前0時になり、最近では木曜日の夕方から開く店も増えています。感謝祭の食事を終えたらすぐに買い物に出かける人も少なくありませんし、お目当ての限定特売品を買うために、寒空の下で長時間開店を待つ人もいます。アウトレットやモールでは、警察が交通規制をするほど人が押し寄せ、お祭り騒ぎとなります。

一方で、ブラックフライデーにモールやお店に足を運ぶ人は年々減っており、便利なオンラインショッピングを利用する人が増えています。デジタル化の加速により2005年頃から始まったのがサイバーマンデーで、感謝祭連休開けの月曜日がサイバーマンデーにあたります。ブラックフライデーセールに行けなかった人やもっと買い物をしたい人が、週明けの月曜日にどっとオンラインショッピングをするので、サイバーマンデーは年間を通じて最も売上が多い日のひとつです。Adobe Analyticsによると、2018年のサイバーマンデーの売り上げは79億ドルを記録し、アメリカのオンラインセール史上最高の売上高となりました。 最近では、ブラックフライデーの店舗セールとサイバーマンデーのオンラインセールが一つになりつつあり、サイバーウイークとして一週間のセール期間を設ける企業も出てきました。日替わりで目玉商品を出したり、タイムセールをしたり、あの手この手で消費者の購買意欲を刺激してきます。今年のブラックフライデーは11月29日、サイバーマンデーは12月2日です。皆さん、お買い物を楽しんでください!

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